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向日葵の咲かない夏

道尾秀介「向日葵の咲かない夏」

久しぶりにミステリ小説が読みたいなー、何でもいいから騙されたいなー、最近の日本の作家のがいいなー、と思ってとりあえず文庫で買えて本屋で最もプッシュされてた一冊を捕獲。

ネタバレ注意。

いわゆる「信頼できない語り手」という手法で、ミステリ小説における読者の騙し方としては特に目新しいものでもないと思うのだけど、その語り手に向かってさらにS君が嘘をつき、お爺さんが嘘をつき、ついでに母親や担任もちょっと狂っているので、ますます現実と虚構が混濁していって、最後の怒涛の展開は上手い。小さなどんでん返しがどんどん波のように起きていく流れが気持ちいい。

ミカはもう(この小説の始まるより前に)死んでいて、ミチオ達と話しているこのミカは人間ではないのではないか?というのは最初の方からずっと考えていたんだけど、そうすると1ページ目の「月日が経って、僕は大人になったけれど、妹はならなかった。事件のちょうど一年後、四歳の誕生日を迎えてすぐに、彼女は死んでしまった。」というのが引っ掛かって、どうなるんだろう?と思いつつ読んだ。結局4歳で死んだのはトカゲのミカってことでいいのかな。読み終えてから見ると、かなりミスリーディングを狙った書き方だ。だってS君もミカもお爺さんも両親もあんなにポンポン「生まれ変わって」たのに、トカゲとして生きた妹はその後は「生まれ変わらなかった」のね。ミチオ君も自分の「物語」に頼らなくて生きていける大人になれた、ということを示しているのならいいけど、どうか。

しかしながら、随分頭の良い小学4年生だなぁ(いや、だからこそアンファン・テリブル小説と言えるのか)。

私はお爺さんの母親が死んだ時のエピソードがいちばん印象的だった。母親の死体の足を折る女達。死体が抜け出たような墓。その後日談も含めて。

しかし不条理小説(に見えたもの)が論理的に整合するオチで語り手が精神病だった、妄想だった、精神的ショックで記憶が混乱していた、etc系以外の凄いオチってないのかなぁ。絶対どっかにあると思うのだけど。是非そういう小説を読みたい。


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  • おおかみかくし
  • 2009/07/23 9:58 AM

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