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エレンディラ

ガブリエル ガルシア・マルケス,G. ガルシア・マルケス
筑摩書房
¥ 567
(1988-12)

G.ガルシア=マルケス短編集。

大きな翼のある、ひどく年取った男
失われた時の海
この世で一番美しい水死人
愛の彼方の変わることなき死
幽霊船の最後の航海
奇跡の行商人、善人のブラカマン
無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語

ラテンアメリカってどんなところなのかしら、と思わずにいられないです。
ラテンアメリカ的想像力、というものがもしもあるのだとすれば。

淡々とした語り口で、風土の香りのする現実離れした「物語」が語られるのを読むと思わず「これって民話じゃん」と規定したくなりますが、幻想的としか言いようのない光景と、「物語」としか言いようのないほど「物語」めいた展開が小石が坂を転がるみたいに流れていく様はいったい何と言えばいいのか。「浦島太郎」を地球の裏側のひとが読んだら、これはマジックリアリズム文学だと言いますかね?

この中でいちばん好きなのは「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の話」。特にラストの力強さ。ここまでの全ての悲惨さはラストの一段落のために。

あとボロボロの天使が落ちてくる「大きな翼のある、ひどく年取った男」と流れて着いた美しすぎる水死人に村じゅうの人々が魅了される「この世で一番美しい水死人」が好き。

一番好きなシーンは、「失われた時の海」でトビーアスとハーバート氏が海に潜っていくところ。水没した村では、音楽堂のまわりを木馬に乗った男女がぐるぐる回っていて、テラスには花が咲き乱れている。水底では、ゆらゆらとたゆたう無数の死体が穏やか。

この短編集の作品はどれも南米独特の乾いた土地の空気感と、それから死のにおいがするけれど、その一方で海からはバラの匂いがするのです。


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